「くーらっ」
語尾にいっぱいハートマークがつきそうなくらいの笑顔で俺を呼んだのは彼女の。
振り向けば彼女は手に持ったポッキーをこれ見よがしに見せつけてきた。
「なぁ、ポッキーゲームせえへん?」
ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべながら言うに何となく殺意を覚えた気がする……。
今は昼休みの教室で、彼女は我が儘で所かまわずキスをねだったりする。
そのくせキスされるとすごく照れる。
そんなの顔を誰にも見せたくなくて普段人前ではそんなをことしない。
だから、今回も俺が絶対に昼休みのみんなが騒ぐ教室でポッキーゲームなんてしないというのが前提での提案だ。
しかし、俺はさっきのの確信的なニヤニヤ顔が憎らしくて今日は少し彼女に悪戯してやることにした。
「ええよ。」
「えっ!?」
即OKを出した俺には驚いた。
まさか俺がこんなところでポッキーゲームを承諾するなんて思っていなかったのだろう。
え、あ、う、なんてまるで小さな子供が話すような言葉を発して慌てだした。
いよいよ、俺がポッキーを手にすると今度はゆでダコのようになった。
「…これって、どうしてもやらんなあかん?」
なんて困った顔で聞いてくるもんやから俺はちょっとだけ、ウってなって折れそうになる。
「でも、言い出したんはそっちやろ?」
「……みんなおるし。」
「ほんならやめとく?」
「……」
下を見て床とにらめっこを始めたに少しいじめ過ぎたと思って謝ろうとするとは小さな声で呟いた。
「…チョコついてる方うちにくれるんやったら……」
真っ赤な顔のに満面の笑みでポッキーを渡す。
「やっぱ、そうこやんなな。」
ポッキーゲーム
(ちょ、お前ら教室で何やっとんねん!!)
(なんや、謙也も参加したいん?)
end
れんさんとの相互記念に書いたもの。
季節はずれなうえに駄文。
しかも、ナチュラル甘のはずがゲロ甘なきがする…
こんな駄文でごめんなさい!!